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クリニックを開業したら社会保険はどうなるの?

事務所の紹介が続いたので、今回はクリニック開業時の社会保険についてお話したいと思います。

今まで勤めていた病院を退職しクリニックを開院…
自分の社会保険はどうなるの?従業員の社会保険はどうなるの?
初めてのことでわからないことばかりだと思います。

いくつかパターンがあるのでそれぞれ見ていきましょう。

まずは先生ご自身の社会保険についてお話します。

健康保険の選択肢は3つです。
①医師国保
②市町村国保
③現お勤め先の健康保険の任意継続

世帯人数や前年の所得などによってどれを選択するのがよいか変わります。

例えば、名古屋市で5人家族の場合では、
①の医師国保では年間100万円を超えますが、②の市町村国保では上限が99万円なので、
収入が上限金額に届く場合では②のほうが保険料を抑えることができます。(令和3年4月現在)

③の任意継続については加入されているものによって異なりますので、
現在のお勤め先にお問い合わせください。

年金はどのパターンを選択しても国民年金になります。

<まとめ>

  健康保険 年金 特徴
医師国保 国民年金  保険料は扶養者の人数により決定する。所得に関わらず定額。
市町村国保  保険料は前年の所得により決定する。上限がある。
任意継続  継続できる期間は2年間。

 

次に従業員の社会保険についてです。

常勤が5人以上の場合は協会けんぽ+厚生年金の組み合わせになります。

常勤が5人未満の場合の選択肢は2つです。
①医師国保
②市町村国保

ただし、先生が医師国保でない場合には①を選択することはできません。
どちらを選択しても年金は国民年金になります。

<まとめ>

  健康保険 年金 特徴
常勤5人以上 協会けんぽ 厚生年金  保険料の半分は事業主が負担。
医師国保 国民年金  先生が医師国保でない場合には加入不可。
市町村国保  従業員各人にて加入。


開業の打ち合わせの中ではさらに詳しく、
また、先生の状況をお伺いしどれを選択するのがよいかご提案させていただきますのでご安心ください。

クリニック開業について、まずはお気軽にご相談ください。
https://ohita-kaikei.com/lp/